110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

多様性とは?

オリンピックやパラリンピックで多様性という言葉をよく聞くようになったが、今日は、TVを見ながらそういうことを考えることになった。

一つは、京都国際高校が、夏の全国高校野球でベスト4に入ったこと、強いから勝ち残ったのだが、校歌が韓国語ということで話題になっている高校でもある。

高校側から日本語の翻訳も記されたが、日本にも配慮したおだかな歌詞のように思えた。

日本は単一民族だなどという幻想を打ち砕いたのは、(私にとっては)小熊英二氏の著作だった。

在日韓国朝鮮系の人がいることも知ってはいたけれども、こういう風に堂々と出てきてくれると、とても新鮮な感じがする。

私も、BookOffで韓国人と間違えられたこともあるので、下世話ながら、感慨深いものがある。

(本校が優勝したら、世間の一部の人々はどう動くのだろう)

そして、もう一つは、アイヌ問題でBPOから指摘を受けていた、日テレのスッキリという番組で、その問題い関する謝罪報道をしたことだ。

要は、反省して今後に対応するということなのだが、通常では取らないほどの時間枠をアイヌ民族の報道に当てるなど、評価するところもあるのだが、本当にやる気があるの?と疑問が出てしまうところもあった。

今後の動向次第だと思うが、一線を越えてからの信用回復は難しく、歴史的な問題は、10年経っても、20年経っても、いつまでもつきまとうことは覚悟しておいたほうが良い。

追記(2021/8/27)やっぱり、危惧したようなことは起きた。

甲子園4強の京都国際に差別的ネット投稿 ヤフコメやツイッター、市民団体が問題視
8/27(金) 20:27配信 京都新聞
 開催中の全国高校野球選手権大会でベスト4に進出した京都国際高(京都市東山区)に対し、インターネット上で民族差別とみられるコメントが多数投稿されている。事態を問題視した京都市内の市民団体が27日、京都府知事に宛てて、早急な対策を求める要望書を提出した。
 要望書を出した「京都府・市に有効なヘイトスピーチ対策の推進を求める会」によると、差別的な投稿は同高が初出場した3月の選抜高校野球大会で複数確認され、夏の甲子園出場を決めると再び増えた。同高の校歌が韓国語であることに対する中傷が多いという。
 要望書は「ネット上でヘイトスピーチが繰り返され、放置すればエスカレートする」と指摘し、啓発の強化や投稿への非難、通学路の安全確保などを求めている。同高にも要望書を提出したことを伝えたという。
 京都新聞社が、同高が夏の初戦に臨んだ8月19日以降、ヤフーニュースのコメント欄やツイッターを調べたところ、「出場停止にさせろ」「不快極まりない」など、差別意図を含んでいるとみられる投稿が百件以上見つかった。
 一方、「応援してます」「スポーツは、隔たりを乗り越えるのが重要」などの投稿も見られた。
 府の人権啓発推進室は、同高への差別的なコメントは既に把握しているとし、悪質な投稿があるサイト運営者に削除を要請するほか、京都地方法務局に対しても削除要請を行うよう求める予定という。
 同高は、韓国系民族学校の京都韓国学園が前身で、1999年に日本高野連に加盟。その後、学習指導要領に沿った教育を行う学校教育法上の「一条校」となり、2004年に現校名に変更した。
※記事と写真に、民族差別に該当する文言が複数登場します。京都新聞社は、差別の実態を共有するため文言をそのまま報道します。あらゆる憎悪犯罪や憎悪表現を許さない社会をつくる一助とする目的です。