110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

11月に読んだその他の本

 11月に読んで紹介しなかった本を上げます。

 (1)巨乳はうらやましいか?(スーザン・セリグソン著)
 題名に魅かれて買いました、Hカップの著者が自身の体験を書いたものということで、おもしろおかしい本かと思いましたが、意外に、巨乳の女性は苦労していることがわかりました(重すぎることが原因で手術したこともあるそうです)。
 最初は、興味本位の読書でしたが、最後の方は「自者-他者」の間の壁を、それも、他人は幸福だと決めつける自分がいる事に気づきました。 

 (2)宇宙船建造プロジェクト(早坂秀雄著)
 「反重力」という言葉に魅かれて買いました、本物ならばすごいことですが、私にはよくわかりませんでした。

 (3)変革する思考(U・グッツォーニ著)
 実存主義の影響が残っている比較的最近の哲学書(2000年刊行)ということです。

 (4)記号的世界と物象化(丸山圭三郎廣松渉著)
 この二人が対談しているのはちょっと意外でしょ、だから読みました。
 かたやソシュール、かたやマルクスですが、思った以上に共通項があるところに、興味がありました。

 (5)新版 日本人の発想(神島二郎著)
 講談社学術文庫版を読みました。読む人によっては、懐古主義と取られるかもしれませんし、女性差別と受け取る方もいるでしょう。でも、その終始一貫した考え方については、参考になるところもありました。

 (6)現代思想の基礎理論(今村仁司著)
 今村氏の著作ははじめて読んだが、実は、ここで構造主義なるものが、それまでの哲学思想を覆したことを理解できた。また、アルチュセールを通して、改めてマルクスの思想に興味を持つことができた(もう一人は廣松渉氏)

 (7)ホモ・モルタリス
 (8)言葉・狂気・エロス(ともに丸山圭三郎著)
 今月は、丸山氏の本を結構読んでいる、たまたまかもしれないが、古本屋で良く見かけるのです。
 「生の円環運動」について、復習をしました。