110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

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 介護の苦しみというのは一時期にどんとくるものではなく、小さいことでも毎日毎日繰り替えされることの積み重ねによる。
 父親は現在の生活に悪い意味で適応してきて、通りかかるごとに声をかけては用事を言いつける、まるで家族は奴隷の様だし多分本人には面倒をかけているという意識はないのだろう。
 相変わらず、物を食べないので、今日は家にいる兄貴に病院に連れて行ってもらおうとずるがしこい事を考えたが、担当医が「本日は午前中のみの診察なのでなんとかもたせて月曜日に連れてきてくれ」と言われてしまったので結局自分が来週早々連れていくことになった。
 本日は、現在前立腺肥大のために出なくなっているために取り付けた尿を採取する袋を勝手に触ってトイレにばらまいた事ぐらいか!!まぁ、尿は意外にもキレイだと言われるのであまり気にしてはいないが、こんなことでも毎日の様に続けば嫌になるのは当たり前の事だろう。
 しかし、そんなことを耐えながら生活をしている家庭もたくさんあるのだから、人生経験、勉強と思ってなんとか暮らしていきたいものだ、しかし、これが母親なら私も最後までついていけるだろうが、ろくに自分の母親の面倒(私にとっては祖母)すら見なかった当人がしれっとしているのを見ると、こいつはつきつまるところ人に迷惑をかけるために生まれてきたのだなと思ってしまう、会社というのは一時期の仮すまいであり本当の生活はそれ以外の空気のような存在の家庭での生活だということに最近気づいている。
 たしかに、経済力は必要だ、しかし、人間が生きていくことそれが本質だとひしひしと感じている。

 自分の行く先について見えないことは事実だが、まぁ、世の中とは理不尽なものだ。
 論理性とは別にして、もう一度実存(哲学)というもののコンセプトを見直しても良いのではないか?