110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

検証 福島原発事故 記者会見1~3(木野龍逸著)

 本書は岩波書店刊行のもの。
 何故今頃こんな本を読み始めたのかというと、先の大雨の被害について本著者が。福島原発事故を教訓にしていればもっと被害は少なかったのではないかというような文章を読んだからだ(今、探したが見当たらない)。
 そして、調べてみると、本書に行き当たったのだ。
 そして、時間が経過すると、少し、安く手に入るのだ。
 ただ、それだけの理由と言えば理由だ。

 まぁ、当時読んでいれば良かったのだけれども、今読んでもひどい内容だ、文章ではなくて、東電や政府の対応だ。
 これでは、国民も浮かばれないことだ。

 最後の3巻目には、安倍さんも出てきて、その欺瞞に拍車がかかるのだ。
 
 しかし、もういいだろう。
 私も、長生きしなければ、あと余生は30年というところ。
 伝え聞くところでは、若い層に安倍さんの支持者が多いらしい。
 あとは、若い人たちが選んだ人に任せれば良いだろう。

 まぁ、一言だけ言えるのは、福島原発事故は技術者の視点から見れば、完全な敗北であるということだろう。
 その真実に、経営や政治や社会的な要因でデコレーションしても、その意味は変わらない。

 そして、気づくのだが、大きな災害があると、それを防ぐためという名目で(事後に)大きな出費をするのだ。
 でもね、事前に備えていれば、はるかに安いコストで回避できるのにね。
 
 どうも、世の中は、コストのかかるドラマチックな事件が好きらしい。