110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

旧吉野家住宅(青梅街道)

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瑞穂町から青梅市街に向かって歩くと目に入りました。
青梅街道は青梅から先(奥多摩方面)は風情がありますね。

「東京都指定有形文化財(建造物)
 旧吉野家住宅
 所在地 青梅市新町三八三(現青梅市新町1-21)
 指定 昭和51年6月4日
 吉野家の始祖は織部之助(おりべのすけ)といい、忍(おし)城主成田氏に仕える武士であった。彼は天正一八年(1590)七月、主家の滅亡によって隣村の下師岡村に来住し、慶長一六年(1611)からこの新町村の開発に着手している。以来、子孫は新町村に居住して代々名主職を世襲し、村内で高い地位を保ってきた。
 この建物は、幕末の安政ニ年(1855)三月、下長淵村(現青梅市長淵)の棟梁新兵衛らによって建てられたものである。
 桁行(けたゆき)19.09メートル、梁間(はりま)8.18メートル、入母屋造り、茅葺き、建築面積248.7平方メートル。
 建物は整形六ツ間(むつま)型、正面に向かって右側はダイドコロ(台所)で前面に大戸を備え、隣接するカッテ(勝手)は板の間でイロリ(囲炉裏)が切られている。左手奥の部屋(オク)は床(とこ)・違い棚・附書院が完備し、玄関は式台付(しきだいつき)である。天井裏にあたる小屋組みの内部には養蚕用のタナ・オオダナが設けられている。
 江戸時代来の名主階級の民家として、完成された多室間取り(たしつまどり)の姿をよく伝え、多摩地方を代表する貴重な建造物である。
平成二年三月三一日建設
東京都教育委員会

 ※忍城(埼玉県行田市本丸にあります。Webで調べるとたくさん出てきます)
 ※六ツ間型(http://www.geocities.jp/sekkei_sya/sayama/sayama2.htm を参照ください「成る程」と思います)
 ※式台(武家屋敷では、正面入口に客の送迎のために礼をする、一段と低くなった板敷きが設けられ、それを式台といった。【別説】式台とは古来より籠(かご)に乗るための板床を指し、客人を迎え入れる座敷の前に取付けられています。)