110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

旧稲葉家住宅(青梅街道)

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 青梅街道を奥多摩方面へ抜けていきます。
 その途中にあったのが「旧稲葉家住宅」です。
 看板は少しやつれていますが解読できました。
 デジカメは高精度ですのでこういう時には「画像拡大」ができるので良いですね。

「東京都指定有形民俗文化財
旧稲葉家住宅
所在 青梅市青梅四九九・五〇〇番地(現青梅市森下町499)
指定 昭和五十六年三月十二日

 稲葉家は江戸時代に青梅宿の町年寄を勤めた家柄であり、材木商を営み、また青梅縞(じま)などの仲買いなども行い商人として活躍していた。
青梅街道に面した敷地内には蔵造り・二階建ての母屋(間口五間半、奥行七間)一棟が建てられ、その裏手には土蔵一棟、東側に隣接する場所に井戸・門・棟割(むねわり)長屋などが配置されている。母屋の表部分には店舗(てんぽ)造りで商業活動に当てられ、奥の部分は生活の場となっていた。
母屋の建築年代は江戸時代後期で、土蔵は明治期、棟割長屋・門・井戸の覆屋(おおいや)などはそれ以降の時期に建築されたものと考えられている。
 青梅宿は江戸時代以降、宿場町として繁栄し、町並や屋敷割は往時の面影を残しているが、旧稲葉家住宅はその中でも旧態をよく留めており、商家形式の民家として当地方の宿場商人の生活を知る上で非常に貴重な民俗資料である。指定面積は1,433.74平方メートル。
 昭和五十七年三月三十一日 建設(この看板の建設日か)
東京都教育委員会

※青梅縞 現在の東京都青梅市にて江戸初めの頃、調布郷を中心に織り出された布子(着尺地)を青梅縞(別名めくらじま)と称し、近隣の所沢・川越・八王子はもとより江戸表・京・大阪まで売り出されていたという。【青梅縞をもっと詳しく】青梅で織っている青梅縞というと、皆さん「どんな夜具地?」とおっしゃる方が多いんですが、青梅縞は着尺地なんです。縦糸が藍染めの木綿と絹糸の交互の縞になっておりまして、横は藍染めの木綿だけなんです。視覚的には絹が半々ぐらいの感じに入っているものが多いんですが、ほとんどは横も木綿ですから感触としたら木綿に近いところがありますけれど、絹糸が入っている関係で、ちょっと動かしまして光が当たると何とも言えないはんなりしたつやが出るんですね。これはもう着古していますけれど、これでもちょっと光の当たり方によっては何とも言えないつやがあって、それがこの布の魅力だったんじゃないかと思います。・・・http://www.nias.affrc.go.jp/silkwave/hiroba/summit01/hachioji/jirei.htm を参照ください。