レトリック感覚(佐藤信夫著)
本書は1978年に講談社から刊行された、現代は講談社学術文庫で読むことができる、あちこちのブックオフでも文庫版は見かけるので、隠れたベストセラーなのだろう。
実際読んでみると、自分では直喩、隠喩、換喩などの区別がうやむやだったのが少し理解できたように思う、また、引用されている文章も魅力的で、夏目漱石の「草枕」など、以前読んだものを再読してみたくなった(「智に働けば・・・」というあれです)。
本書では、気になった言葉がひとつある「言葉の虚偽性」というものだ、確かに、言葉は恣意的に作成されたものだからという風に考えれば、そこには何か(虚偽についながるもの)が潜んでいることは判るのだが、このことは本書では詳しく触れられてはいない。
そうすると、このキーワードを知りたくなってしまう悪い癖が頭をもたげてしまうのだ。
実際読んでみると、自分では直喩、隠喩、換喩などの区別がうやむやだったのが少し理解できたように思う、また、引用されている文章も魅力的で、夏目漱石の「草枕」など、以前読んだものを再読してみたくなった(「智に働けば・・・」というあれです)。
本書では、気になった言葉がひとつある「言葉の虚偽性」というものだ、確かに、言葉は恣意的に作成されたものだからという風に考えれば、そこには何か(虚偽についながるもの)が潜んでいることは判るのだが、このことは本書では詳しく触れられてはいない。
そうすると、このキーワードを知りたくなってしまう悪い癖が頭をもたげてしまうのだ。