私の人生觀(池田成彬著)
本書は文藝春秋(新社)昭和26年刊行のもの、ちなみに定価は230円、奥付には著作者の印がある時代のものだ。
この著者なら文庫本などあるかと思って検索したがどうも出ていないようだ。
だから、もし古本屋で見つけたら私の様に買っておいて損は無いと思う・・・かなり装丁はくたびれていたので誰も手にしなかったようだが。
この著者なら文庫本などあるかと思って検索したがどうも出ていないようだ。
だから、もし古本屋で見つけたら私の様に買っておいて損は無いと思う・・・かなり装丁はくたびれていたので誰も手にしなかったようだが。
本書は、私のように、思想が、哲学が・・・という様な、小賢しい思い上がった人間には(特に)最適だ。
冒頭の「人生問題について」で、著者は、
実は私は当年とって八十三歳になるけれども、まだ人生などというものを考えたことがない。・・・・人生を考えるほどの余暇もない位忙しい仕事があれば、人はとても人生などという空なものについて考えては居られない。貴下は多分そういう仕事がなくなったのだろう。だから人生問題を考えたがるのだと思う・・・・。
全てはそういうことではないのか、なまじ暇が出来れば、余計なものを考えるのだろう。
現在の事業仕分けで出てくる傍目には無駄に見える(当事者には生活が掛かっているだろうが)事業も、小賢しさの産物なのではないか?
現在の事業仕分けで出てくる傍目には無駄に見える(当事者には生活が掛かっているだろうが)事業も、小賢しさの産物なのではないか?
そんなことを思うのだ。