110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

知識の理論(ロデリック・M・チゾルム著)

 本書は倍風館より刊行された「哲学の世界」シリーズの第4巻(昭和45年初版)のもの。

 「哲学の世界」シリーズは、各巻なかなか興味有る内容のものが並んでおり、もし安く手に入るなら全13巻揃えたいと思っているもの。
 
 本書では、知識の理論と銘打って「知る」ということはどういうことなのかを、小冊子にまとめて手際よく説明してくれる。
 普段何気なく「それ知っている」と言っている、その「知る」ことがなんと曖昧なことなのか、その意味を深く追求すると、なんとその地盤の弱さに気づくのだ。
 そう、慢心して知っているつもりになっていると、少し大きな地震が来れば、その土台が液状化して揺らぐことになる。

 今回の大震災はそういう様々な事を教えてくれる良い事例では有る。