史観・宰相論(松本清張著)
本書は、文藝春秋、1980年刊行のもの。
明治以降の宰相についての著者の考察であり、本書を読むと、日本の政治は官僚を柱として成立しており、この著作が刊行された後も現在まで、本質的な(政治)変革はなされていないのではないかと思う。
いや、官僚制を除くと日本という国家が成立しないのではないかと怪しんでしまうのだ。
本書では、明治維新、第二次世界大戦後という、国の本質に大きな変化があったが直後の宰相、大久保利道、吉田茂が、ひとつの画期と捉えているところは妥当なところだと思う。
また、本書の総括は「この宰相論を書いて想うことは、古来から結合においては部族的、政治においては官僚政治であるという帰納である」という最後の一文にあると睨む。
まぁ、私のごとき一般「民」は、口を出す権利すら無い、ひたすら偶然性も含めて「善政」が行われる様に祈るのみだ。
それが、現実という物だろう。
明治以降の宰相についての著者の考察であり、本書を読むと、日本の政治は官僚を柱として成立しており、この著作が刊行された後も現在まで、本質的な(政治)変革はなされていないのではないかと思う。
いや、官僚制を除くと日本という国家が成立しないのではないかと怪しんでしまうのだ。
本書では、明治維新、第二次世界大戦後という、国の本質に大きな変化があったが直後の宰相、大久保利道、吉田茂が、ひとつの画期と捉えているところは妥当なところだと思う。
また、本書の総括は「この宰相論を書いて想うことは、古来から結合においては部族的、政治においては官僚政治であるという帰納である」という最後の一文にあると睨む。
まぁ、私のごとき一般「民」は、口を出す権利すら無い、ひたすら偶然性も含めて「善政」が行われる様に祈るのみだ。
それが、現実という物だろう。