110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

ローマ人の物語(と総裁選)

この夏にはまった本は「ローマ人の物語塩野七生著(文庫版)
この8月に一気に1巻~26巻まで読みました。
この本は、明らかにベストセラーだと思いますし、ある意味評価は言い尽くされていると思いますので、異端の感想を書くと、
会社の起業や経営に凄く役に立ちそうというイメージです。

更に、どーっと、読んだあと考えたのは、小泉首相の後任総裁選です。

文庫本をお読みの方はお分かりのことですが、まだ、既刊の部分ではローマ帝国の良い時代なんですよ。
ローマは「王政」から、「共和制」(元老院制)になり拡大を続けるのですが、今度はその統治方法では限界がある(拡大スピードに政治が追いつかない)ので、カエサルが「皇帝制」に移行させて、アウグストゥスが確立したという流れがあります。

さて、それを(むりやり)小泉政権にあてはめると、
小泉首相は、自民党の派閥政治を否定して、総裁に権限を集中したカエサルであり、
多分次期総裁有力な、安倍さんはアウグストゥスという考え方もできます。

さて、そうした時の、小泉首相は、カエサルの出現した時と同様に、国家としての上昇段階にいるのか?
それとも、私の未だ読んでいないローマ帝国の衰退期のどこかの時代に重ねた方がよりふさわしいのか?
それが、現在の興味の的です。

あくまで私見ながら、歴史の渦中にいる人(つまり現在)から現状評価すると、本当良い判断(善政)なのか、悪い判断(悪政)なのかはわからないと思います。過去を振り返った時に、はじめて善悪が判別されるところがあると思います。
皇帝ティベリウスは当時は不人気でしたが、後になって評価が高まった事でも(ある意味)実証されていると思います。

かく言う、小泉首相カエサルという、私は小泉派なのかというと全然違います。(すみません)