110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

本当の経済的困窮とは

コロナ禍の中、経済が回らないと自殺者が増えるという意見を言う人が多い。

そして、いつも思うのだが、そう言っている人が、明日にも自殺するようには思えない。

どちらかというと、自分の順番になる前に、有利なポジションにいたいという気持ちがあるのではないだろうか?

私は、経済よりも、人命だと言い続けている、経済は社会的・人為的なものだが、命は生物的なものだ、確かに、今となっては医療も経済行為だが、考えて見れば、経済というものよりも医療の方が歴史が長いはずだ。

以下の、記事を読んだ時に、その私の持論も崩れたのかと思った、しかし、これは、別にコロナ禍で起きた事象ではない。

自殺者数が増えたという議論を持ち出す人も見受けられる、それなら、10年前はどうだったのかとか、全てが、経済的事情で自殺しているのか・・・と細かく見ていくと、随分怪しい議論だということがわかる。

今は、自分に都合の良い情報を簡単に集められる、だから、それだけで、世の中が分かったつもりになってしまう傾向があるようだ、しかし、それは、情報の無駄遣いに過ぎないと思う。

まぁ、世の中が随分裕福になって、「本当の人間」と対峙できなくなっているのだろう、かくいう私も、以下の記事になるような状況で、生活が続けられるかは相当疑わしい。

私は、やはり、無宗教なのだが、それでも、彼女には成仏して欲しい。

「生活費が底をついた。自分たちには戸籍がなく、救急車を呼ぶことや市役所への相談はできなかった」住宅で餓死の女性
12/24(木) 18:51配信 ABCニュース
大阪府高石市で9月、高齢の女性が自宅で餓死し、同居していた息子が「自分たちには戸籍がなく、病院に連れて行けなかった」と話していることがわかりました。
関係者によりますと、9月下旬、大阪府高石市の住宅で、この家に住む80歳くらいの女性が餓死しているのが見つかりました。一緒に暮らしていた40代後半とみられる息子は「生活費が底をついた。自分たちには戸籍がなく、救急車を呼ぶことや市役所への相談はできなかった」と話しているということです。女性は死亡する前、「宮脇奈々美」と名乗っていて、無戸籍になった経緯はわかっていません。長崎県五島列島出身とみられ、戦争孤児の可能性があるということです。女性は2016年に内縁の夫を病気で亡くしたあと、夫が残した数百万円を切り崩して、息子との生活費に充てていました。