110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

マ・ティーダという人

選「独房で見つめた“自由”〜医師・作家マ・ティーダ

ミャンマーの医師・作家のマ・ティーダさんは軍事独裁に抵抗する民主化運動に立ち上がり、約6年間の独房生活を送った。支えとした獄中での瞑想(めいそう)や人生を聞く。 ミャンマーの医師・作家のマ・ティーダさんは、軍事独裁に抵抗する民主化運動に加わり、政治犯として逮捕され、約6年間の独房生活を送った。獄中での支えは1日20時間実践した瞑想(めいそう)だった。その体験は、本当の「自由」とは何か、仏教の「実践」とは何かを考える人生の転機となった。ロヒンギャ問題に揺れるミャンマー民主化への道のりの中で考える問題と人生について伺う。【初回放送2018年1月28日】

 本日再放送されていた、当時と現在のミャンマーの状況は、私見ながら、さらに悪くなっているようだ(興味ある方は、今のところNHK+で見れるようだ)。

しかしながら、この放送を見ていて思ったのだが、マ・ティーダさんは、日本という国はもっと民主主義の国、ある意味理想や憧れをもった国として、話をしてくれた様に思うのだが、実は、日本も形は違えどミャンマーの状態と似ているのではないかと危惧を感じた。

 正確には覚えていないのだが、言論の自由ということに関して、ミャンマーの人々は「自由」を間違えて理解しているという、だから、ヘイトスピーチをしてしまうのだ、という趣旨の事を言っていた。

これを聞いて、私は、日本人はミャンマーよりも優れている国だと思っている人は大勢居るだろうが、最近の日本の世論を伺う限り、どちらのレベルもそれほど違わないし、現在の軍事政権に対して民衆が立ち向かう姿勢を見せているミャンマーの人たちの中には、よほど、日本人より優れた人たちが居るのではないかと思ってしまった。

国の品格などという本があったが、改めて、GDPのような経済指標でははかれないものもあるのだと感じた。

彼女の本は残念ながら、翻訳されていないが、英文なので辞書片手に読んでみようかどうか・・・と悩んでいる(彼女の抱える問題に比べればはるかに小さな悩みだが)。