110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

生命科学(中村桂子著)

 本作は1975年講談社サイエンティフィックから刊行されたもの、現在は講談社学術文庫版で読める。

 「ライフサイエンス」という言葉が流行った時期が確かにある。
 そして、現在も生物、とくに人間に有利な生物学の発見は注目される(ビジネスになるということか)。
 しかし、そこに隠された危険性も踏まえて、科学は発展していかなければならない。
 という趣旨の本、・・・何か、要約すると何か内容が薄くなってしまうのは残念だ。

 とにかく、科学の発展と、それに対する自然(人間性や生態系)の問題は、たぶん殆どの人が、理性(意識下)ではわかっているはずだ、聞いてみると良い「環境問題は人類にとって重要な問題である」・・・と、これに否定的な回答をする人は少ないと思う。
 しかし、環境問題は深刻化してきていることは事実だと思う。

 その部分に「何か」があるはずだ。

 例えば、現在の不況の状況を回避するには、環境に対してのダメージを上げることになる。
 しかし、政府は景気回復を中心とする経済政策を目的に上げる。

 そう、簡単に忘れてしまう項目なのだ。
 しかも、消費経済とは相矛盾している部分があるところも問題だと思う。

 さらに、本書には含まれているが、人口問題も絡んでくる。

 「それ」を、意識しているのだが、少なくとも私については、どう行動すれば良いのだろう?
 途方にくれてしまうのだ。