110円の知性

110円(税込)の古本を読んで得た知性とはこんなもの(消費税変更に合わせて改題)。

2007-01-01から1年間の記事一覧

9月に読んだその他の本

9月に読んだその他の本を紹介します。 (1)脳と人間(計見一雄著)講談社学術文庫 比較的最近の精神医療について、精神科の医師という人達は、その学問の性格からだろうか、それぞれの、診断思想をもっているように思う。 相手が、人間という捉えらえにくいモ…

牧場発 かぼちゃオ・レ

先日、歩いていている時に、ふと見掛けた『明治乳業』の自動販売機の中にあったのがこれです。 いろいろと、企業努力をされている事が伺えますね。 「かぼちゃ」というアイデアが珍しかったので「まぁ、不味くても良いや」と思って、飲んでみると、なんと『…

2007年9月の累計

今月までの累計歩数は、8,491,732歩で、4,000万歩に対して、21.2%の進捗になります。 もう少し、歩数を伸ばせる予定でしたが、月末の雨に怖れをなして歩かなかったので、今月の累計は約62万歩でした。 本来は、歩くのに天気は関係ないのですよね。自分の、弱…

内的体験(ジョルジュ・バタイユ著)

バタイユは好きなんだけれど、よくわからないんだよ。 でも、この著作を読むと、なんとなく、いろいろ見えてくるのだよ。 文章は哲学的だけれど、哲学では無いよ、むしろ、反哲学だよ。 そして、非-知は、ある意味、意識を超越したその境界なんだよ、でも、…

日本人とは何か。(山本七平著)

本書は1989年に刊行されたもの、現在は祥伝社版で読むことができる。 山本氏は独特の視点をもっていて、読んでみると驚かされることが多い著作者であると思う。 ちなみに、本書を読んでみたのには、わけがある。 以前、働き者の日本人が余暇が増えることで、…

生物と無生物のあいだ(福岡伸一著)

この本は、私としては珍しく、2007年に刊行された著作です、講談社現代新書刊。 また、内容的には、同じ講談社の「ブルーバックス」のコンセプトに近いのでないかなとも思いました。 本書は、すでにベストセラーですので、読まれた方も多いことでしょう。 最…

原初生命体としての人間(野口三千三著)

本書は1972年に刊行された、改訂版を現在は岩波現代文庫で読むことができる。 本書は、岩波現代文庫では、緑色(社会)のカテゴリーに入っている、しかし、読んで行くと、哲学。思想系である、青色(学術)でも良いような気がする。 野口三千三については、…

<近代の超克>論(廣松渉著)

昭和17年に当時の知識人によって行われた、<近代の超克>座談会を、元に、当時の思想・哲学、特に、京都学派の思想について、廣松氏が検討。批判していくもの。 刊行は1980年、オリジナルは「流動」誌に1974~75年に渡って連載されたもの、現在は、講談社学術…

欲望のウロボロス(丸山圭三郎著)

最近、丸山圭三郎氏の本を良く読むようになった。 本作も、ソシュールの言語学を起点に様々な思想が展開される。 1985年に、勁草書房刊行。 今までも、漠然と「言葉」とは何かを考えてきた。 くだらない事かもしれないが、良く街中で「ここでは××はしないで…

120km、25時間30分歩くと、どの程度脂肪燃焼するのか?

先日の120kmウォーキングで、測定上どの程度脂肪燃焼したかを書いておきましょう。 ダイエットの参考になるといいね(←なるかいそんなもん、と自分でつっこむ)。 消費カロリーが5,671kcalで、414gでした。 意外と少ないのね。 腹筋、10,000回とかと良い勝負…

塩山駅から帰る-その5(2007年9月15,16日の歩き)

前回は、やっと東京都に入りました。 長引いているので、今回は自宅まで行きましょう。 そして、さらに、少し行くと、また懐かしいものを見付けました。 <浮橋>というのですが、確か<三頭山>に登った時にこの橋を渡ったと思います。 更に行くと、赤い欄干き…

塩山駅から帰る-その4(2007年9月15,16日の歩き)

今回は、丹波山村から、東京都にやっと入ります。 実は、当初<奥多摩駅>までは、かなり近いのではないかと思っていました。 最初は、40km位のつもりでしたが(すごい勘違い)、実際は、丹波山村役場までで35kmです。これは、意外に「遠いかもしれない」と思…

塩山駅から帰る-その3(2007年9月15,16日の歩き)

前回は<柳沢峠>まででした。 峠で少し休憩してから、出発します。 多少きつかった登りも終わり丹波山村へと下って行きます。 天気も回復しました。 特に、今回の区間は問題なく過ぎていきます、まだ、体力も残っていますしね。 歩いていると、変なものを見付…

塩山駅から帰る-その2(2007年9月15,16日の歩き)

前回は、「帰るぞ」というところで終わりましたが、今回から歩きにはいります。 まず、国道411号線(青梅街道)への取り付きを心配しましたが、案外簡単に、道路標識が出ていたので、その不安はすぐに解消しました。 次に、今回の移動に必要な水と食べ物を調…

塩山駅から帰る-その1(2007年9月15,16日の歩き)

随分涼しくなり秋の気配もかなり濃くなってきました。丁度、夏の名残が惜しくなる時期でしょうか。 さて、今回は、久しぶりに少し遠くに行きました、交通機関を使えばたいした事ではないのですが・・・。 今回の場所は、こういう感じで決めました。 以前より…

哲学の終焉?

最近は、どちらかというと「身体論」について考えているようです、自分の事を他人事のように書くのは、自分の本来の癖なのですよ、もしかすると、精神が分裂気味なのかもしれないが、いたしかたない。 さて、今回は、今の読書に関連したことで、少し番外的な…

現代思想(清水幾太郎著)

本書は1966年初版の岩波全書版、なかなか入手が難しいものかもしれない。 現代思想と言えども40年前もの事になる。 なぜ清水幾太郎なのかと言うと、渡部昇一氏の「レトリックの時代」という著作の中に、「さて、日本での修辞学の大家といえば、私は、まず清…

意味とエロス(竹田青嗣著)

竹田氏の作品は、入門書ばかり読んできた、とても説明がわかりやすかったからだ。 しかし、今回は、氏の哲学書のデビュー作となった作品で、入門書ではない、刊行は1986年、現在はちくま学芸文庫で読める。 さすがに、内容は分かりやすいとは言えないが、そ…

社会思想の歴史(生松敬三著)

本書は1968年に刊行されている、現在は岩波現代文庫に収められている。 社会思想の歴史という表題だが、副題に「ヘーゲル・マルクス・ウェーバー」あるとおりに、この3名とフロイトを中心に著作が進んで行く。 社会思想という言葉からイメージされる人物像が…

アパシー・シンドローム(笠原嘉著)

本書は、現代で言うところの「ひきこもり」症状の前にあったある症状を指して著されている。 これは、大学で、特に成績が悪いわけでもないのに留年してしまう学生が、当時、大学での心理的なカウンセリングをしていた著者の前に表れたことによる。 これは、…

身体の現象学(市川浩+山崎賞選考委員会著)

本書は「哲学奨励山崎賞」の第3回受賞者としての、市川浩氏(「精神としての身体」)の受賞式の時に行われたシンポジウムの記録で、錚々たるメンバーによる討論になっている。 刊行は1977年で、実際のシンポジウムは、1976年6月12日に行われている。 思想や…

言葉とは何か(丸山圭三郎著)

丸山圭三郎氏の著書を、入門編としてもここに上げられるのは嬉しい。 本書は、1982年に日本放送出版協会から『フランス語とフランス人気質』の中の一部であったものを、ソシュールの思想の分かりやすい入門編として、1994年に復刊されたものです。 本書を読…

2007年9月1日の歩き

9月になって涼しい日が続きます。 9月1日はぶらりと散歩する感じで歩きました。 取り立てて目新しいコースでもないのですが、まず、新青梅街道を西に向かって歩きます。 途中、BookOffに寄り道をしたら、丸山圭三郎氏の本がたくさんあったので狂喜しましたが…

8月に読んだその他の本

8月に読んだその他の本は以下のとおりです。 1)一・五の時代 (小此木啓吾著 ちくまライブラリー 1987年) 自分と他人との対象が、一対一の二・〇から、半分人、半分モノの一・五になっているのでは無いかという仮説のもとに掛かれた著書、人間関係が希薄(…

2007年8月の累計

今月までの累計は7,871,502歩で、4,000万歩に対して19.7%の進捗です。 今月は、暑く、歩数を確保するのは厳しいと思いましたが、先日の100km歩きで一気にクリアしました。 たまには、無理をしてみるものです。

ローマ世界の終焉(塩野七生著)

ローマ人の物語の最終巻を読む。 思い起こせば、1年程前から始めた「再読書」のきっかけは、ローマ人の物語の文庫本からだった。 程なく、文庫本では全巻読めないことがわかり、単行本へと移り、14巻まで読み終えていた。 そして、昨年末に、15巻目(最終巻…

方丈記 全訳注(安良岡康作著)

最後に気づいた、この本は、「方丈記(鴨長明著)」では無い、安良岡氏による、その訳注なのだ。 だから、「方丈記」の本文を越えるページ数の、解説、注釈が有って当然なのだ。 これで「方丈記」と題名が付いていたら、原作に対する冒涜だ、しかし、あとで…

2007年8月25日の歩き(その2)

前回の続きになります。 新利根川橋を渡り、総和町へ入ります。 そして、この頃から、晴れて来たのです。 完全に晴れを自覚したのは、9時ごろでした「地獄モード」に突入です。 「暑い」 それでも、頑張って歩きます(頑張るというレベルでは無いですが)。 …

世論(W.リップルマン著)

世論についての著作、原作は1922年にアメリカで刊行された。 第一時世界大戦後の作品だが、現在読んでも面白く読める。 人が何かを判断する時には、過去の経験を元に判断をするのだが、その経験そのものを再体験できないので、適当な観念をもつ言葉、本書で…

2007年8月25日の歩き(その1)

夏のシーズンも終わりに近付きました、歩くのも、春や秋の過ごしやすい時期に歩くことと、夏や冬の少し厳しい時期に歩くことでは、自ずと違いが有るように思います。 これは単なる「経験則」であり「精神論」ですが、夏に歩いておくと、その後の歩く距離が延…